痔の激しい痛みと出血

痔の激しい痛みと出血について

痔になると、激しい痛みを感じる時と、ほとんど痛みのないものがあります。

 

痔には、内痔核と外痔核がありますが、一般的に内痔核は痛みが少なく、

 

外痔核や切れ痔では痛みを感じやすくなります。

 

 

出血しているのに痛みがない

 

いぼ痔の中でも、肛門から2cmほど奥にある「歯状線」より

 

奥にできたものを、内痔核と呼びます。

 

そこは、痛みを感じる神経も通っているのですが、内痔核のある

 

直腸周辺には知覚がありません。

 

そのため、自覚症状がないのに出血をみて驚くことがあります。

 

中には気づかないままどんどん痔核が大きくなっていくこともあるため、

 

少しでも血がみられたら早めに病院にて診てもらうのが先決です。

 

しかし、そんな痔核も成長しすぎて、肛門から顔を出す

 

「脱肛」を起こした時には激しい痛みを感じます。

 

いわば粘膜がそのまま露出している状態ですので、空気に触れたり

 

下着と摩擦を起こしたりすることで、かなり強い痛みを感じるのが通常です。

 

指で押し戻せるうちはまだいいのですが、さらに進行すると戻らなくなる

 

「陥頓(かんとん)痔核」になってしまい、手術になることもあります。

 

 

外痔核や切れ痔では痛みを感じやすい

 

一方、肛門付近にできる外痔核は、粘膜ではなく皮膚にできるものです。

 

皮膚には痛覚があるため、痛みを感じやすいのです。

 

ゆっくり成長する場合は痛みがないこともありますが、

 

急に腫れるとたいてい鋭い痛みをともないます。

 

お尻が痛いと思って触れてみると、いぼ状の腫れがあり、驚くことがあります。

 

しかしよくある外痔核の症状ですので、あわてず外用薬で治療しましょう。

 

同じく、肛門付近の皮膚が傷つく裂肛(切れ痔)も、痛みをともないます。

 

特に排便時に傷が開くことによって、

 

かなり痛い思いをすることがあるでしょう。

 

傷が浅いうちは、すぐに治ってしまうことも多いのですが、

 

便秘や下痢で何回もトイレに座ることが多くなると、

 

傷の治癒するヒマがなく、「慢性裂肛」という状態になってしまいます。

 

ここまで治りが悪くなったら、たかが切れ痔と考えず一度受診しましょう。

 

 

 

痔の出血の特徴とは

 

痔の症状の1つに出血があります。

 

おもに排便時にみられ、時には、便器が赤く染まるほど

 

大量にみられることもあります。

 

ただし出血や血便は、大腸がんの初期症状でもあります。

 

痔に慣れてしまうと、大腸がんのサインを

 

見逃してしまう可能性もあるので、

 

それぞれの出血の特徴を知っておきましょう。

 

一般的には、真っ赤な血の場合は、痔に多く、黒っぽい血の場合は

 

癌の疑いがあると言われていますが、どちらにせよ検査が必要です。

 

 

痔の出血ってどんなもの?

 

上記でも書きましたが、痔の出血は、ほとんどが真っ赤な鮮血になります。

 

肛門の近くから出ているため、色あざやかなのが特徴です。

 

またポタポタと滴り落ちるような、液状であることがほとんどです。

 

大腸がんの出血は、黒っぽく粘り気のある血が多くみられます。

 

特に便の表面に付着していることが多いですので、

 

もしそのような血の場合は、念のため受診しましょう。

 

いぼ痔と切れ痔の出血の違いは、痛みの有無があります。

 

いぼ痔では痛みがないにもかかわらず、大量に出血して驚くことも珍しくありません。

 

一方、切れ痔では痛いけれど、血はそれほど出ないのが特徴です。

 

痛覚がある部分だけに鋭い痛みを感じるのですが、内痔核と異なり

 

毛細血管の集まった「静脈叢(そう)」が少ないため、出血量は少なく済みます。

 

排便時、ティッシュにつく程度で済むことがほとんどです。

 

 

止まらない出血には注意!

 

いぼ痔の場合、出血は排便が終われば治まることがほとんどですが、

 

症状によっては排便時以外でも血が止まらないこともあります。

 

あまりひどいと貧血につながりますので、なるべく早く受診しましょう。

 

自分で止血する方法としては、まずガーゼを肛門に当て、

 

うつ伏せになってお尻を高くします。

 

心臓よりもお尻を高くすると血は止まりやすくなりますので、

 

落ち着いてから病院にかかりましょう。